平成17 年度 環境技術指導者養成講座(前期)

             環境学習
                 ― 子どもとともに学ぶ ―
                                広谷博史(大阪教育大学)

 環境学習が教科の学習と大きく異なる点は,解答がひとつには限られないことであろう。そもそも,解答といえるものが存在するかどうかも疑わしい。これは,子どもの環境学習についてだけの話ではなく,大人が環境について学ぶ上でも同じことが言える。

 環境学習は次の手順で進む。

1.現場の観察・データ収集
2.データに基づく議論(質疑)
3.議論を経た結論の実践

複数の解答のどこに行き着くかは,2の議論の中身による。しかし,解答がひとつに決まらないというのは,なんとも居心地が悪いもので,つい「正解」を求めてしまいがちである。

 しかし,この居心地の悪さこそを子どもらとともに大人も学ぶべきなのではないだろうか。

 本講義では,模擬的にデータに基づく議論を行い,講師ともども環境について学ぶことを試みる。また,数値化されたデータの扱いについて論ずる。
 現場に入る際の安全対策について整理する。