(2)陸水域の生態系への影響          
森下郁子(淡水生物研究所)
  東日本大震災の被災地の復興に向かうにあたって考えなければいけない「河口域」の特性をお話しします。
 河口域にはいろんなタイプがあります。そのことを確認するために、 まず、近いところで、淀川と大和川を
 比較します。そして、世界では、国際河川のナイル川とドナウ川を比較してみたいとおもいます。
 川にすむ生物が我々に施す生態系サービスは、川のありようによって様々です。その川のありようは、
 河口域の気候帯や地形そして人間社会の営みと深く関わり河口域毎の特性を形成します。
 被災地河口域の再生を考えるには、環境に対する時代の要請の変化を真摯に受け、河口はこうなんだと
 いう思い込みを排して冷静に設計図を描くことが求められています。