現地見学・意見交換会
吉野林業の活性化を考える
   
    本事業は、吉野中央森林組合、吉野林材協議会のご協力をいただき、
    NPO環境技術支援センターと環境技術学会との共催によって開催します。

スケジュール
10:30
11:00
12:10
13:00
14:30
16:00
近鉄「吉野神宮駅」集合
山林見学「吉野山奥千本、青が峰、金峯神社、吉野大嶺修験ルート」
昼食「平宗」
吉野木材センター、製材所見学(板、柱類の製品、 原木丸太の加工場)
説明・意見交換会(吉野林業の歴史、現況、課題、特に吉野材の流通について)
閉会
参加資格
参加費
募集人員
申込み
(必須)
その他費用
NPO環境技術支援センター
養成講座受講生 無料(優先)  会員 2000円  一般3000円 
現地車移動のため、定員に達し次第締め切ります。定員16名
kouza@scet.info  問い合わせも同アドレスにお願いします。

昼食代、交通費各自負担
交通
  (行き)
(大阪方面)急行 8:50(阿部野橋発)−10:19(吉野神宮着)
        特急 9:10(阿部野橋発)ー10:22(吉野神宮着) 


(京都方面)急行 8:25(近鉄丹波橋発)ー10:19(吉野神宮着) ※「橿原神宮」乗り換え
        特急8:52(近鉄丹波橋発)ー10:22(吉野神宮着  ※「橿原神宮」乗り換え
                 吉野林業について
                              吉野中央森林組合 坂本良平
1.吉野林業の沿革
吉野林業といわれている地域は、吉野川 上流域にある川上村・東吉野村・黒滝村を中心に構成されている。
植林の歴史は、足利末期(1500年頃)川上村で行なわれた記録がある。
江戸時代には、造林技術の発展、借地林制度、山守制度による山林管理制度の確立によって
林業地帯として進展を遂げた。
 明治期に入り、集約的な施業による近代林業の範として順調に発展を遂げ、
現在の吉野林業の基盤を確立した。
 昭和10年代に入り、吉野町に木材工業団地が形成され、鉄道の開設と共に
吉野材の流通が飛躍的に拡大した。
現在、約100企業により製材工業団地を構成している。
長伐期・多間伐施業の吉野林業の生産活動と、製材業及製箸業等木材関連産業の発展によって
林業木材業界が一体となり、吉野に循環型産業地帯が形成された。
2.吉野林業の特徴.
吉野林業の施業特徴は、密植多間伐長伐期施業にある。植栽本数は全国的には3000本/ha程度だが、
吉野では8000本/ha程度植えられている。そして、弱度の間伐を多く繰り返す事によって、
通直で年輪幅が緻密で均一な優良材が生産される。木質の良さと共に、
渋抜き(葉枯らし)による目色(淡紅色)の良さも特徴の一つである。
又、吉野杉として名前の通っている吉野林業の、もう一つの施業の特色として、杉桧の
混交林施業が多く行なわれている。そのため、現在生産される吉野材の流通量は杉桧同程度である。
そして磨き丸太生産は、京都北山に次いで古くから行なわれている。
吉野では長伐期施業の間伐材から生産する方法と、短伐期施業による方法とがある。
このように多品目の木材を生産しているのも吉野林業の特色である。
3.今後の課題
近年の林業・木材関連産業を取巻く環境は、「外材輸入の増大」「木材価格の低迷」
「木材流通構造の変化」「住宅建築様式の変化」等により価格流通量共に厳しい状況にある。
反面、最近の外材価格の上昇により国産並材の流通が増加し、産地間競争がおきている。
しかし、優良材生産を中心とする吉野林業にとって、「木材流通構造の変化」「住宅建築様式の変化」は、
既存の流通ルートでは対応が難しい状況にある。
今後、最終消費まで捉えた、産地主導の販売促進等の改革が必要と思われる。
そしてエンドユーザーの多くの意見を反映させるため、多くの人達が吉野林業に吉野材に
親しむ場の提供を広げていくことも大切と思われる。